料理をしようと思い、冷凍庫の中を見たときに結構前に冷凍したお肉が出てくることがあり、怖くて廃棄してしまうことがあります。お肉を冷凍するとどれくらいか賞味期限が延びるのか、また効率よく冷凍する方法はどのようなやり方あるのかご紹介します。
冷凍肉の賞味期限
肉を冷凍すれば長期間保存することができますが、冷凍している期間が長くなればなるほど品質も落ちていきます。冷凍保存している時の温度が低ければ低いほど肉のタンパク質を分解する菌が活動しなくなるので、腐敗を防ぐことができますが、「冷凍焼け」と言って水分が抜けてしまい肉がパサついたりなどのデメリットがあります。
いつまで持つのか
一般的に冷凍肉の保存期間は1か月程とされています。
これは腐敗ではなく、先ほど説明したように長期間冷凍することで「冷凍焼け」してしまうからです。冷凍焼けしてしまうと肉がパサついたり、風味が落ちてしまい、肉の品質自体が落ちてしまうので賞味期限として1か月と言われていることが多いです。
実際に私も2か月以上冷凍した肉を調理して食べたことがありますが、食中毒になるようなことはありませんでした。
賞味期限の伸ばし方
肉の品質を少しでも長く保存したい場合にもいくつか方法があります。また、冷凍する際はドリップを拭きとり、余分な水分は取り除いておきましょう。
密封する
きちんと空気を抜き密封することで、空気に触れなくなり乾燥や酸化を防ぐことができます。なので、冷凍焼けを防ぎ品質を保つことができます。
早い時間で冷凍する
肉が完全に冷凍されるまでの間は、細胞が破壊されている状態なので、ドリップなどの水分が流出してしまいます。なので、冷凍する時間が短くなるほどうまみ成分が残り、品質が保たれます。
早く冷凍する方法は、急速冷凍機能を使用したり、熱伝導の良いアルミバットを下に敷いたりなどがあります。他にも小分けしておくと冷凍までの時間が短縮でき、解凍も早くできるのでおすすめです。
種類による期限の違い
冷凍する際の肉の種類によって賞味期限に違いが出てきます。これは上記で説明した冷凍焼け、酸化に違いが出てくるからです。
塊肉やスライス肉=1か月
ひき肉=2~3週間
ひき肉は塊肉やスライス肉に比べ、空気に触れる面積が多く、酸化や菌の繁殖しやすくなっています。なのでいくら密封していても塊肉やスライス肉より賞味期限が短くなってしまいます。
冷凍と解凍方法
おすすめの冷凍方法
塩や砂糖など下味をつけて密封して冷凍することで、余分な水分は吸水し、必要な水分を保水してくれます。調理する際も下味が付いているので、加熱するだけで十分おいしく食べることができます。
ひき肉だと冷凍の際に板チョコやカレーのルーのように切れ目を入れて置くことで、冷凍の状態でその時に使う量を割って取り出せるのでおすすめです。
解凍方法
冷凍した肉を解凍する際は、低温で解凍すると品質を下げずに解凍することができます。冷凍肉の解凍方法の詳細についてはこちらをご覧ください
また、肉の解凍と冷凍を繰り返すと細胞を破壊し品質を下げてしまうので再冷凍は控えた方が良いです。
冷凍肉の調理
冷凍肉をそのまま調理する場合と、ある程度解凍してから調理する場合でそれぞれメリットがあるので、どんな料理をするかでうまく使い分けるようにしていきましょう。
冷凍肉をそのまま調理
凍ったまま肉を調理する時のメリットとしては、肉が縮まないことと、水分が逃げ難くなるのでジューシーに仕上がることです。なので、ステーキや煮込み料理、からあげなどメインで一品料理にする場合なんかにおすすめです。
解凍してから調理
ある程度解凍することにより、スライスなどの加工がしやすくなるので、何かと一緒に肉を使う料理などに向いています。
最後に
肉を冷凍した時に、しっかりと温度管理を行っていれば腐ることがないので、何か月も経った冷凍肉でも食べることができることがありますが、品質自体は落ちてしまうのでおいしく食べるのであれば長くても1か月以内には食べきるようにしましょう。
また、調理する時に冷凍の状態で料理した方がおいしくできる場合もあるので、冷凍肉の特性などをしっかりと活用して品質の良いおいしい冷凍肉を使えるようにしましょう。
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