こんにちは!
総社市にある鬼ノ城へハイキングへ行ってきました。
鬼ノ城は以前の記事で総社市の夜景スポットとしておすすめと紹介した場所で、各展望スポットからの眺めはとても綺麗です。総社市街はもちろん、総社市より南にある岡山市や倉敷市一帯、天気の良い日は香川県の山や瀬戸内海も見渡すことが出来ます。
総社市の観光スポット
総社市街から見て北東部にある「鬼ノ城山」の山頂付近にある鬼ノ城西門は、総社市からでも目視できるほど存在感があり、休日は県外からの観光客も多く訪れます。
桃太郎伝説の舞台にも
鬼ノ城は温羅(鬼)の居城だったとされている伝説が残っており、昔話にある「桃太郎」のモデルになったとされている逸話もあります。実際に少し離れた場所には「鬼の釜」と言い温羅が生贄を茹でていたとされる釜もあります。
数多く残る城壁や遺構
山頂の南側には多くの城壁の一部である石垣が多く残っており、水門跡や住居跡も近年発掘調査で見つかっており、昔に比べ説明看板などが増えて観光スポットとしても周りやすくなっています。
復元された西門
駐車場から山頂に向けて登ると一番に出迎えてくれるのが大きな西門と高く長く連なる城壁です。この西門と城壁は総社市街からでも目視できるほど大きく、近くで見るととても迫力があります。西門のすぐ北隣には角楼跡もあり眺めがとてもよく、ここから総社市街を一望することが出来ます。
城内側から櫓の中も見ることができます。
土手状遺構、鍛冶場跡など
鬼ノ城中心部には住居や倉庫跡が見つかっており、南側には鍛冶場跡や土手状遺構、水門跡が残っています。
土手状遺構
第二展望台から少し南に5分程歩くと、土手状遺構があります。2枚目の写真は看板の位置から撮影した写真ですが、石垣のようなものは見当たりませんでした。
鍛冶工房跡
東門跡の少し北側に位置する鍛冶工房跡では、2枚目の写真に写っている看板は炉6とされていますが、石垣のような跡などは見当たらず、看板が無ければ工房の跡地だったということはわからないと思いました。
建物跡
山頂から8分程歩き、鬼ノ城中心部に行くと建物跡があり、建物の基礎で使われていた石が残っています。
跡地は7カ所あるそうですが、実際に見られるのは6カ所でした。
所要時間は?
鬼ノ城をぐるっと1周しましたが、約1時間半ほどかかり、道中勾配のある山道や岩がむき出しの険しい道も多く良い運動になりました。南側にある山道は開けている場所も多いので、見晴らしの良い場所も多くあります。
広大な山城
城壁で囲われた外周は2.8㎞あり、とても広い山城です。山道は険しく、勾配が急な場所や露岩の上を歩いたりするので歩きやすい靴で行くのがおすすめです。
所要時間(今回のルート)
- 駐車場~北門まで5分程
- 数分山を登り山頂
- 山頂から約10分で中央の建物跡に着きました。
- 建物跡から北門跡までは10分程
- 北門跡から屛風折れの石垣まで15分
- そこから第二展望台までは10分程。
- 第二展望台~東門が約10分
- 東門~南門まで15分
- 南門~西門まで15分程でした。
駐車場←ー(5分)ー→北門←ー(5分)ー→山頂←ー(10分)ー→建物跡←ー(10分)ー→北門跡←ー(15分)ー→屛風折れの石垣←ー(10分)ー→第二展望台←ー(10分)ー→東門跡←ー(15分)ー→南門跡←ー(15分)ー→西門
上記のような時間でした。
眺望スポット
鬼ノ城は南側に大きな山など遮るものがないので、山頂や西門付近、第二展望台など見晴らしの良い場所が多くあります。総社市街はもちろん、岡山市の足守や備中高松地域、天気の良い日では四国や小豆島も見ることができます。
山頂からの眺望
山頂は西門から徒歩数分で行くことができ、正面には少し木々がありますが、開けているので鬼ノ城の中で最も広範囲で街並みを見渡すことが出来ます。
この日は天気も良かったので、香川県にある讃岐富士こと「飯野山」がうっすらと見えました。
こちらは南東の方角で、写真奥には小豆島、その手前には瀬戸内海や児島湖が見渡せます。
屏風折れの石垣
北門跡地から東に15分程歩くと屛風折れの石垣があり、こちら崖に積まれた綺麗な石垣が残っています。石垣の上はひらけており、見晴らしもいいので休憩する人も多くいました。
東側に位置するため、総社市街は見えませんが、東方向には足守地域や岡山空港、岡山市内が見渡せます。
写真中央に岡山空港。
足守地域、写真左下には足守中学校が見えます。
第二展望台
こちらも屛風折れの石垣同様に、南側と東の方向の景色を見渡せます。
備中高松の街並み、写真中央には最上稲荷で有名な赤色の大鳥居が見えます。
南東部には岡山県の中心部である岡山市街が少しだけ見渡せます。
海は隠れて見えませんが、岡山市街奥に見える高い山は小豆島の山です。
基本情報
住所 | 岡山県総社市奥坂 |
電話番号 | 0866-99-8566(鬼城山ビジターセンター) |
営業時間 | 8:30~17:00(鬼城山ビジターセンター) |
定休日 | 月曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月3日 |
交通アクセス(車) | 岡山自動車道 岡山総社ICから鬼ノ城ビジターセンターまで約20分、下車西門まで徒歩約15分 |
交通アクセス(公共) | JR総社駅からタクシー約30分、下車徒歩約10分 |
駐車場(無料) | 常時解放 普通車30台、バスは小型バスまで乗り入れ可(無料) |
近くの観光スポット
鬼ノ城は温羅伝説が残っており、それに関連するスポットでは「吉備・吉備津彦津神社」や「矢喰の岩」、「鯉喰神社」などがありますが、今回は鬼ノ城から近いスポットを紹介します。
岩屋
鬼ノ城よりさらに北に山を進むとある岩屋は、鬼が持ち上げたとされる「鬼の差し上げ岩」など様々な形の巨石を見ることができ迫力満点で、自然に囲まれた神聖なスポットとなっています。所要時間は1時間程でぐるっと回ることが出来ますが、ある程度勾配のある山道を歩きますが、鬼ノ城を周った後に行かれる人も多くいます。
備中国分寺
五重塔が有名な備中国分寺は、吉備路の観光地巡りでは外せないスポットです。季節ごとの草花が周りの花畑に咲き、写真を撮りにくる方も多くいます。季節によってイベントも開催されていることがあり、五重塔がライトアップされている時もあるので気になる方はぜひホームページをご覧になってみてください。
井山宝福寺
鬼ノ城から少し西の位置にある井山宝福寺は、水墨画で有名な雪舟が幼い頃に修行をしていたお寺としても有名で、座禅の体験をすることもできます。秋になると紅葉が綺麗で、赤い三重塔との景観が良く、風情も感じられます。井山宝福寺へ行かれた際は、雪舟ゆかりの地として総社インターチェンジ近くにある「雪舟誕生公園」にも足を運んでみてください。
最後に
鬼ノ城は近年の調査により、新しく発見された点も増え、昔はなかった建物跡や案内看板ができたりと観光スポットとして力を入れているように思えます。
駐車場横にはビジターセンターもあるので鬼ノ城についての歴史や資料を見学することもでき、時間がない方でも西門まででも行く価値はあると思います。
また、鬼ノ城は総社市街など広範囲に渡って見渡すことができ、南に遮るものがないので香川県の山や小豆島までも見ることが出来ます。
昼だけでなく、夜の鬼ノ城からみる夜景もきれいなので、筆者おすすめの穴場スポットです。こちらの記事では、鬼ノ城で見ることが出来る夕焼け・夜景について書いているので、よかったら一緒にご覧になってください!
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