岡山市の西側に位置する「備中高松城跡」は、羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)率いる織田軍が水攻めで攻略したことで有名なお城です。今回はその備中高松城跡へピクニックに行ってきたので、アクセスや近くのおすすめスポットもあわせてご紹介します。
岡山の高松城跡
住所 | 〒701-1335 岡山県岡山市北区高松558−2 |
駐車場 | 無料 30台以上 |
電話番号(資料館) | 086-287-5554 |
定休日(資料館) | 月曜日 |
営業時間(資料館) | 10:00~15:00 |
公式ホームページ | 岡山県ホームページ (pref.okayama.jp) |
「高松城」と言えば、香川県にある城を思い浮かべる方も多いかもしれません。
香川県の高松城と混同しないよう備中高松城と呼ばれるようになりました。
備中高松城跡は、中国地方を支配していた毛利氏の配下である清水宗治が城主として守っていたお城です。中国地方の統一の為に織田信長の家臣である羽柴秀吉が攻略するため、水攻めをしたお城でも有名です。
城壁などは使用しておらず、土塁で構成されたお城で、遺構らしいものは残っておらず、資料でしか当時の歴史を感じられるものは少ないです。しかし、蓮がたくさん生えた池や手入れされた芝や木など緑が綺麗な公園でもあるので散歩をしている人も多くいます。
城跡自体に定休日や営業時間はなく、常時解放されているのでいつでも入ることができます。
資料館
資料館は無料で入館することができます。2階建てで、1階2階共に備中高松城についての資料や周辺の史跡などの資料が見れます。地元のボランティアのガイドさんが1人いて、館内の資料を解説してくれるので、時間があればぜひ聞いてみてください。
2階は備中高松城や清水宗治などの資料だけでなく、岡山市にある周辺の観光スポットなどの資料もたくさんありました。
資料館横にはトイレも設置されています。
本丸跡、二の丸跡、三の丸跡
本丸跡
本丸跡地は、移設された清水宗治の首塚や、辞世の句の石碑が設置されています。ベンチやテーブルもいくつか設置されており、そこでご飯を食べられる方もいました。
首塚
清水宗治の首塚は、備中高松城址から見て東に位置する石井山の秀吉公本陣跡の近くにあったものが移設され、現在は本丸跡にあります。
辞世の句の石碑
「浮世をば 今こそ渡れ 武士(もののふ)の 名を高松の 苔に残して。」清水宗治が切腹する時に残した辞世の句で、歴史が好きな人の中ではとても有名な句です。
二の丸跡
発掘調査はされておらず、説明看板だけだったので、どこにどのような状態で二の丸があったのかはわかりませんでした。現在の二の丸跡は田んぼ、民家があり、堀や土塁跡のようなものもわかりませんでした。
三の丸跡
南側の駐車場からすぐ近くに説明看板が設置されています。発掘調査は行われたそうですが、三の丸跡も二の丸跡同様に土塁などの遺構はありませんでした。
公園内
公園内は広く、緑も多いので歩いていて気持ちが良いです。花も多く植えられていたので、景色を眺めながらお弁当を持ってきて食べている人もいました。ペットと一緒に散歩されている方も多くいました。
本丸跡の南側には蓮がたくさん生えた蓮池があります。見頃は7月頃で、写真では5月なので低くまだまだ小さい葉でした。池の中にはたくさん亀がいました。
北側の駐車場横にブランコなどの遊具も設置されていました。
備中高松城跡の場所は?
![](https://fu-fu-ouchi.com/wp-content/uploads/2022/05/DSC04950-e1653112954561-500x417.jpg)
南駐車場
備中高松城跡は岡山市でも西側に位置し、総社インターチェンジや備中高松駅のすぐ近くにあります。
車と電車どちらを利用してもアクセスはよく、総社ICから車で約10分、備中高松駅から徒歩10分未満です。
駐車場は2カ所あり、南側と北側にあり、南側の駐車場の方が広くなっています。車で行かれる際は180号線から中国銀行やAコープ味彩館のある交差点を北へ曲がり、踏み切りを渡って真っすぐ行けば南駐車場、もう少し行けば北の駐車場があります。
北側の裏の道からでも行けますが、民家が多く、狭いため見渡しが悪いので180号線側から行くことをおすすめします。
備中高松駅からは、西側(駅から出て右側)の踏み切りを渡れば道沿いを北へ歩くとあります。
近くのスポット
清鏡庵
本丸跡横の道路を挟んで向かいにある建物「清鏡庵」では、高松城の水攻めにちなんだ「宗治饅頭」「水攻め饅頭」「かしわ餅」などの和菓子が食べられます。「宗治饅頭」「水攻め饅頭」どちらも1個から購入でき、1個89円で販売しており、今回は宗治饅頭、水攻め饅頭、かしわ餅を購入しました!
まとめ売りや詰め合わせもされていたので、お土産にもちょうど良さそうです。
宗治饅頭
白あんと赤あんの2種類があり、今回は白あんを選びました。あっさりとした餡で食べやすく、生地はもっちりとした食感ではなく、ほろほろと少し焼いたような食感でした。次回は赤あんも試してみたいと思います。
水攻め饅頭
あっさりとしたあんこのお饅頭で、生地はくず粉を使用して蒸しているのか、半透明で粘土のある生地でした。甘すぎないので甘い物が苦手という方にもおすすめです。
かしわ餅
かしわ餅も1個から販売されていて、119円でした!お餅の食感はとてもプルプルしていて、わらび餅に似た食感でした。中に入っているあんこはあっさりしていて食べやすいです。
最上稲荷
高さ27メートルの巨大な大鳥居が出迎えてくれる神社です。本殿もとても大きく迫力があります。また、駐車場から本殿へ向かう道には、お土産屋や飲食店などたくさんのお店があり買い物も楽しめます。
蛙が鼻築堤跡
蛙ヶ鼻は羽柴秀吉が備中高松城を水攻めする際に築いた堤防で、その一部が現存しています。
周囲は「高松城水攻め史跡公園」として整備され、トイレや駐車場も用意されています。
吉備津神社
桃太郎伝説が残る神社です。釜の鳴る音で占う神事「鳴釜神事」や360mも続く廻廊も有名です。
また毎年6月下旬には約1500株のあじさいが満開になり見頃を迎えるそうです。
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