こんにちは!私たちは1年前に一軒家を建てたのですが、注文住宅だったのでいろいろと自分たちで決めなければならず、いろいろと勉強したので、今回は外観にかかわることを話していこうと思います。リビングについても紹介してるのでよかったらご覧ください!
屋根の形状について
まず屋根の形状についてです。今回は、一般的な4種類の屋根を紹介していきたいと思います。
切妻(きりづま)屋根
切妻屋根はとてもシンプルな構造で、住宅の屋根として最も一般的な屋根です。
◎メリット
- 建築時の初期費用を抑えられる(メンテナンス時も)
- 雨漏りのリスクが少ない
- 小屋裏にスペースが確保しやすいので、ロフトや収納として利用することもできる
- 南北方向に勾配を付けるとソーラーパネルを載せる面積も広く取れる
×デメリット
- 形状が単調なため、外観で個性をだすことが難しい
- 屋根がない壁に直射日光や雨水が直接当たり劣化しやすい
- 東西方向に勾配をつけると、ソーラーパネルを設置しても効率がよくない
寄棟(よせむね)屋根
寄棟屋根は4方向に勾配を付けた屋根で、切妻屋根の次に多い屋根です。
◎メリット
- 壁面量が減るので、高価な外壁材を使用したい時は費用を安くすることができる
- 雨や雪の量を分散させることができる
- 風の耐久性が高い
×デメリット
- 4方向全てに雨樋が必要になるので、少し費用がかかってしまう
- ソーラーパネルをのせられる面積が小さくなる
- 収納やロフトを作りたい時は狭くなってしまう
片流れ(かたながれ)屋根
片流れ屋根は、1方向だけに勾配を付けた屋根です。平屋や最近の家では多く見られる屋根の形状です。
◎メリット
- 初期費用を抑えられる
- 屋根の傾斜を南側に向けるとソーラーパネルを最大限にのせることができる
×デメリット
- 外壁の面積が増えるので高価な外壁材を使用すると費用が高くなる
- 雨水を受ける量が多いので、雨が多い地域では注意が必要
陸屋根(りくやね・ろくやね)
キューブ状の外観になり、モダンな雰囲気になります。勾配が無く、水平方向に平らな屋根です。
◎メリット
- 屋上スペースを活用できる(屋上庭園・物干し場など)
- メンテナンスが非常に容易(足場の設置などの必要がない)
- 耐風性がよい
×デメリット
- 小屋裏の空間がないので、真夏の日射の熱が部屋の中に伝わりやすい
- ソーラーパネルを設置する場合、専用の架台が必要になり重量やコスト的に不利になる
外壁について
次に主な外壁3種類紹介していきます。屋根の形も家の印象に大きく影響するのですが、外壁も外観の大きな割合を占めるので、どの外壁を選ぶかによって印象が変わってきます。
サイディング
外壁材の主流になっていて、セメントや金属などを原料とした板状の外壁材です。
◎メリット
- 色やデザインのバリエーションが多く、デザイン性が高い(本物のレンガやタイルは高く重量も重いが、サイディングで質感を再現することもできる)
- 工場で生産されるので、施工に時間がかからない
×デメリット
- つなぎ目を埋めているコーキング材が劣化し、そこから雨水が入ってしまうため10年に一度くらい塗装やコーキング補修などのメンテナンスが必要になる(サイディング自体の耐久性は高い)
サイディングの中でも以下の4種類があります。
窯業系
- 最近の住宅では約70%を占めている
- デザイン性が高くレンガ調・タイル調など様々な質感を表現できる、防火性に優れる、価格が安いなどのメリットがある
- デメリットとして熱を吸収しやすいことがあげられる
金属系
- 断熱性・防音性・耐水性に優れていて、2~3か月に1回水洗いをして表面の汚れを落とすことで長持ちさせることができる
- 価格はやや高め
木質系
- 天然木に塗装が施されたもので、木の質感の温もりを感じることができる
- 防火性・防水性が低く、再塗装などのメンテナンスをこまめに行わなければならない、取り扱える業者が少ないなどのデメリットがある
樹脂系
- 塩害や冷害などに強く、他の素材に比べて非常に対候性に優れている(寿命は約20~50年)
- コーキング材をほとんど使用しないため、他のサイディング材に比べて補修などのメンテナンスがほぼ不要
- デメリットとして対応できる業者を探しにくい
モルタル
水とセメントと砂を混ぜ合わせた素材で、1990年以前の戸建ての家に良く採用されていました。
セメントは石灰石や粘土などを粉末化した素材で、単体では使用できません。
水や砂を混ぜることで塗りやすい柔らかな質感になり、外壁の装飾をはじめ、レンガやブロックの接着剤・目地詰めとして使えるようになります。
ちなみに、モルタルに砂利を混ぜて強固にしたものがコンクリートです。
(モルタル外壁とは?)
◎メリット
- 質感が良く、他にはない仕上がり
- 壁表面が熱くなりにくい
- つなぎ目がないのでコーキング補修が不要
×デメリット
- 年月が経つと表面の塗装の防水機能が低下する
- 揺れに対応しにくいため、ひび割れが必ず発生する
タイル
タイルは海外で多い印象で、おしゃれで高級感を感じます。日本ではあまり採用されているイメージがなく、筆者が住んでいる地域でもあまり見かけません。
◎メリット
- 見た目に高級感がある
- 耐久性がかなり高く、メンテナンスがほとんど不要
- 汚れが付きにくい
×デメリット
- 初期費用が高くなる(サイディングと比べて初期費用は2倍)
最後に
住宅の屋根と外壁の種類を紹介しました。それぞれにメリットもあればデメリットもあります。
注文住宅の場合、自分たちで選択しなければならないので、自分たちが絶対にこれだけは採用したいことを決め、建築会社の担当の方にアドバイスをもらうことで自分たちが満足できる家づくりができるのではないかと思います。私たちも自分たちが思った通りに外観を仕上げることができ、とても満足しています!
これから家を建てる方の少しでも参考になればうれしいです(^o^)/
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